ヨガで唱えるマントラの意味を徹底解説!おすすめ音楽もご紹介
ヨガスタジオに通うと、クラスの前に先生が呪文のようなものを唱えることはありませんか?
あれはヨガの世界ではマントラ、と呼ばれます。マントラの歌詞には、それぞれ意味があります。
お寺のお坊さんが唱えるお経のようなものだと思ってもらえば大丈夫です。
慣れるまでは、先生が歌い始めるとソワソワしてしまったり、一緒に歌うには恥ずかしいと思ったりしてしまうあなた。
心配いりません。私のクラスでも多くの生徒さんが戸惑っているのを感じています。
慣れるまでは、ただじっと音に耳を傾けるようにしましょう。
こちらでは、そのマントラの意味について、ご紹介させていただきます♪
マントラの意味を知ると、ヨガへの理解も深まり、レッスンに集中できるようになりますよ。
ヨガのマントラにはどんな意味があるの?
マントラとは、サンスクリット語で神聖な言葉を集めた歌です。
ヨガでは、主にレッスンの前や後に歌い、祈りや呪文のようなものです。
マントラを歌うことで、集中力を高めたり、心を安らかにしたりできるので、瞑想の導入などにも使われます。
古代インドで、お坊さんが唱えていた言葉なので、ちょうど仏教のお経のようなものになりますね。
マントラはサンスクリット語で、考えるという意味のマン、と悪い思考から身を守るという意味のトラ、からできた言葉です。
ヨガの目的同様、揺れ動く心や気持ちを制御するためのツールとして、マントラは古くから唱えられてきました。
マントラを唱えることを、チャンティング、といいます。お寺ではチャンティングは朝と夕に行われます。
ヨガのレッスンでは、始まりや終わりなど、心を安らかにしたいときにチャンティングすることが多いです。
また、チャンティングだけを行うヨガのクラスもあったりしますよ。
マントラの言葉の意味ですが、マントラには主に2種類あります。
- 神様を賛美するマントラ
- 特に意味を持たないマントラ
また、マントラを唱える効果ですが、主に3つあります。
- 感情をコントロールし、心にエネルギーをもたらす
- 集中力が高まる
- 唱えることで願いが叶う(マントラもある)
3つ目に関しては、唱えるマントラによって、金運がアップするもの、良縁が結ばれるもの、どんな願いも叶えるもの、などあります。
魔法の呪文のようなものですね。このように、マントラには意味があり、さまざまな効果が期待できます。
得体の知れないお経ではないことはお分かりいただけたでしょうか?
ヨガのマントラでよく聞くオームって何?
ヨガスタジオに行っても、マントラを唱えないレッスンはもちろんあります。
また、長いマントラを歌わなくても、オームだけは、レッスンの最初と最後に歌う、という場合とあるのではないでしょうか?
実はこのオーム、短いながらもマントラの一つなのです。
しかもとっても奥が深い意味を持つマントラなのですよ。
オーム、はスペルで表すとすると、OMもしくは、AUMとなります。
オームは3つの音からなりたっていて、その3つとはア(a)、ウ(u)、ン(m)となります。
サンスクリットでは、全ての音がアで始まり、ウンで終わります。
このことから、アウンとは、物事の初めから終わりまで全て、という意味にとらえることができますよね。
そのほかにも、ア、ウ、ンにはそれぞれさまざまな意味があります。
- 「ア」は覚醒中、誕生、過去
- 「ウ」が夢を見ているとき、維持、現在
- 「ン」が熟睡中、破壊、未来
このように、オームというマントラには、過去から未来、宇宙全体というような世界を包括した意味を持つのです。
私がヨガのレッスンをするときは、オームを唱える前に呼吸の確認をします。
しっかりと息を吸って吐き切る、この一連の動作とオームを同時に唱えるととても気持ち良く呼吸ができますよ。
また、オームのほかにも、シャンティという言葉を唱える場合もあります。
このシャンティも、マントラの一つです。シャンティ、スペルで表すとShantiとなり、こちらは平和、至福という意味のサンスクリットのです。
特に、シャンティは3回繰り返して唱えられることが多いかと思います。
平和への祈りを捧げるマントラなので、一回ずつそれぞれ意味を持ちます。
1度目は自分へ、2度目は自分の周りの人や空間へ、3度目は自然や地球、宇宙へ祈りを捧げます。
自分自身から周りを見つめる、まさにヨガの精神に則ったマントラといえますね。
最強のヨガマントラの歌詞を紹介
ヨガのスタイルによって、必ず唱えるマントラが決まっているものもあります。
例えば、アシュタンガヨガでははじまりのマントラがあります。
また、古典的ヨガで有名なシバナンダヨガでは、シャンティマントラを唱えます。
ティーチャートレーニングを、有名なアシュラムで修了すると、自分用のマントラを授けてもらうことになるのですよ。
これを、自分のプラクティス前後に唱えたり、レッスンに使ったりする傾向にあります。
私の場合は、ガヤトリーマントラを師匠から授かりました。
ガヤトリーマントラは、最強のマントラとも呼ばれる、全ての願いを叶える、宇宙に調和もたらすマントラです。
「ガヤトリー」はヒンズー教における全てのマントラの母という意味です。これだけでも、最強と呼ばれるわけがわかりますよね。
人生、人類、宇宙に調和をもたらすと呼ばれるマントラ、大切にチャンティングしたいものです。
それでは、最強のヨガマントラ、ガヤトリーマントラの歌詞と意味をご紹介しますね。
【歌詞】(日本語での読み方)
OM(オーム)
BHUR BHUVA SVAHA(ブール ブヴァス スワハ)
TAT SAVITUR VARENYAM(タット サビトゥール ワレニャム)
BHARGO DEVASYA DHEEMAHI(バルゴー デーヴァスャ ディーマヒ)
DHIYO YO NAH(ディヨー ヨーナッ)
PRACHODAYAT(プラチョーダヤアト)
ガヤトリーマントラ
オーム
物質、精神、因果はそれぞれ世界に満ちている
至高の神である、サヴィトリー女神の存在を讃える
究極の精神の輝きや、聖なる真理を求めて深く瞑想する叡智によって、わたしたちに光が差しこみ、
究極の真理を悟ることができるよう祈る
マントラは古いサンスクリット語で成り立っており、歌詞や言葉は一つ一つにたくさんの意味を持ちます。
単語がさまざまな意味を持つので、人によって解釈が異なることがあるのが事実です。
なんとなく、歌詞にはこういう意味があるのだな、と思っていただけたら嬉しいです。
また、歌詞を覚えるのは大変、と思われるかも知れませんが心配いりませんよ。
毎回のヨガのレッスンで唱えていると、自然と歌詞が口から出てくるようになるものですよ。
ヨガマントラを音楽として聞く方法をご紹介
たくさんあるヨガマントラですが、サンスクリット語は難しくてなかなか覚えられない!
そんなあなたにおすすめなのが、音楽として聞くヨガマントラです。
ヨガ初心者でも、もしかしたらマドンナによる、アシュタンガヨガのはじまりのマントラを聴いたことがあるかもしれませんね。
呪文のように唱えているだけだと、なかなか覚えづらいこともありますが、旋律があると歌いやすくなるのがマントラです。
それでは、音楽として楽しめるマントラでおすすめのミュージシャンをご紹介しますね。
ちなみに、アクティブ系のヨガだと、重低音を聴かせた速いテンポの音楽がよく合います。
こちらでご紹介する音楽は、どちらかというとリラックス系のヨガにおすすめの曲です。
Snatam Kaur
私は彼女のコンサートに行ったことがあるのですが、最初の一声でぐっと、彼女の音楽の世界に引き込まれたことを覚えています。
透き通るような歌声で、心に響く音楽を聴かせてくれるミュージシャンです。
クンダリーニヨガと呼ばれるシーク教のマントラを主に歌っています。
インド系の方で、頭に白いターバンのようなものを巻いていたりするのがシーク教徒の特徴です。
歌声に合わせて、インドの伝統的な楽器の音も楽しむことができますよ。
Wah!
ゆったりとしたリラックス系、陰系のヨガにおすすめの音楽です。
この音楽を聴きながら、瞑想をしたりシャバーサナをしたりすると、心がすっきりとしますよ。
また、彼女の音楽は、タイトルでどのマントラなのかわかりやすいのが特徴です。
音楽に合わせて、繰り返しタイトルにあるマントラを唱えてくれるので、歌詞を覚えたい!という場合におすすめですよ。
Deva Premal
古典的な楽器の演奏中合わせて歌われる音楽です。とても美しい歌声で、チャンティングしてくれています。
彼女の音楽に合わせて口ずさむと、マントラを覚えやすいと思いますよ。
しっかりと旋律があるので、単調な音楽が苦手な場合にもおすすめです。
Daphne Tse
古典的な音楽が苦手、というあなたには、彼女の音楽がおすすめです。
楽器も、インドの古典楽器ではなく、ギターに合わせて歌っていたりするので現代的な音楽です。
もちろん、ヨガ音楽としてリラックス効果のある曲ですよ。
まとめ
- ヨガで歌うことのあるマントラは、サンスクリット語で神聖な言葉を集めた歌
- マントラはサンスクリット語で、考えるという意味のマン、と悪い思考から身を守るという意味のトラ、からできた言葉
- 集中力を高めたり、心を安らかにしたりできるため、ヨガのレッスンの前後に歌うことがある
- マントラには、神様を賛美するものと特に意味を持たないものがある
- 音だけのマントラで有名なのはオームで、音の中で宇宙全体を表す意味を持つ
- マントラは、ヨガのレッスン前後に唱えることで自然に覚えられるものが多い
- マントラを覚えるのが苦手な場合は、音楽を聴いて覚えるのもおすすめ
初めてヨガスタジオにいって、突然先生が謎の呪文を唱え始めると不安になりますよね。
でも大丈夫です。それがマントラです。マントラの意味を知っていたら、突然の先生の歌声にも驚かずにレッスンができますよ。
そして、マントラを唱えることで、日常から離れヨガの世界にすっと入ることができます。
是非、お気に入りのマントラを見つけて覚えてみましょう。
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