学童の民間公立の違いはなに?メリットデメリットを徹底調査

2023年2月2日

働くママたちからよく耳にする小1の壁。私も、来年新一年生になる娘がおり、不安を感じている一人です。

保育園に通っているうちは、安心してフルタイムで働くことができますが、小学生になるとそうもいかないようです。

小学生を持つ働くママの助けになるのが学童ですね。

学童には2種類あり、公立学童と民間学童があります。ところで公立学童も民間学童の違いは何でしょうか?

来年小学生になる娘がいる私。気になって調べてみました。

どちらも、子どもを学校終了後に預かってくれるのは同じですが、費用や内容には大きな違いがあります。

公立学童で十分かと思うけど民間学童も気になるわ

それぞれのメリットデメリットを比較ながら、違い、内容をご紹介しますね。

Contents

学童保育の民間と公立違いはなに?

私は先日、学童保育説明会に参加してきた年長の子を持つフルタイム勤務ママです。

お恥ずかしながら初めて知ったのが、学童の定義は保育の場、ということでした。

時々、「公立の学童に入れても宿題さえみてもらえない」という愚痴を聞くことがありますが、教育の場ではないので当然のことなのですね。

まず、学童保育とは、もともとは共働き世帯の子どもを、放課後や夏休みなどのお休み期間中に預かる場所です。

公立学童と民間学童は運営主体により変わります。学童の趣旨自体に違いはありません。

  • 公立学童:自治体(自治体直営の施設と、自治体から委託を受けた民間業者が行う場合ものある)
  • 民間学童:民間企業もしくはNGO法人など

公立学童の場合は、自治体が運営していることもあり、様々なガイドラインにしたがって、一定の制約があります。

しかし、民間学童は、それぞれの運営主体独自のビジネスモデルに従って運営されているため、料金やカリキュラムなどの内容は様々です。

それでは、各学童の特徴をそれぞれ開設していきますね。

  1. 料金
  2. カリキュラム
  3. 送迎サービス
  4. おやつ・食事の提供
  5. 終了時間
  6. 就労要件

料金

  • 公立学童:無料~月額10,000円
  • 民間学童: 20,000円から150,000円

公立学童の利用料金は、自治体によって異なります。

また、世帯によっては助成金を申請出来たり、利用料が免除されたりする制度もあるので、これらを活用することにより、実質無料で利用することも可能になります。

民間学童の料金は、ピンからキリまであり、一概に〇〇円、とは言えません。

利用料は、多くの民間学童が週2日から利用できるようになっており、利用日が多くなればなるほど料金が加算されます。

また、民間学童の多くは、基本料金(預かり料)に加えて、オプションでサービスを足していく、というパターンの料金体系がほとんどです。

預けるだけであれば、20,000円ほどで預けられる料金でも、送迎料金、習い事料金、おやつ代等など追加費用がかなりかかることがあります。

さらに、民間学童の場合は、入会金がかかることもあり、通常20,000円~30,000円ほどかかります。

つまり、料金を気にしなければ、各種オプションを追加して充実した放課後を過ごすことができるようになるのが民間学童の特徴ですね。

公立学童は、料金が安い分、サービスも限られています。純粋に仕事をしている間の預け先、という考え方をしておきましょう。

カリキュラム

  • 公立学童:基本的に自由時間、学童によってスポーツやイベントがある場合がある
  • 民間学童:独自のカリキュラムを設けている、宿題の指導、習い事等あり

冒頭で申し上げたように、学童はあくまで保育の場です。

公立学童は、特に安全に預かる、というのが基本原則なので、学習の機会の提供はしていません。

一方で、公立学童でも、みんなで一緒に遊べるようなゲームやスポーツの場を提供してくれているところはあるようです。

基本的には自由時間が多く、宿題は自主的に行うのが原則です。

公立学童の場合、お子さんには「宿題を終えてから遊んでね」という風に伝えておいて、自ら宿題をするように習慣づけしてあげることが大切ですね。

就学前から、自らが机に向かう習慣を身に付けておくと、学童保育中にも自主的に学習することができるようです。

民間学童では、各運営団体により、さまざまなカリキュラムが用意されています。

中には、理科実験、料理教室、各種スポーツ、アートなど日替わりでプログラムがあるところも。

平日は忙しくて習い事に連れていくことができない共働き世帯にとって、学童内で様々な経験をさせてくれるのはありがたいですよね。

ただ、民間学童のカリキュラムは、それが通常預かりで対応してくれているのか、オプションメニューなのかの確認は必要です。

月間スケジュールに自動的に組み込まれているのであれば、基本料金ですが、選択制だとプラスアルファの値段がかかります。

その場合は、子どもとよく相談して、何をしたいのか決めてあげるといいですね。

送迎サービス

  • 公立学童:お迎えサービスなし
  • 民間学童:お迎えサービスあり

公立学童と民間学童で大きく違うのは、お迎えサービスがあるかないかで変わります。

公立学童の多くは、小学校の中に設置されています。

(小学校の中とはいえ、小学校の運営と学童の運営は別物なので注意が必要)

そのため、小学校が終わった後の学童への移動はありません。

同じ建物の中でお教室が変わる、という感じでしょうか。

また、入所の条件に、自力で通所できること、という規定が設けられています。

帰宅時は延長保育を利用した場合や新一年生はお迎えが必要な場合があります。

しかし、公立学童には、家まで送り届けてくれるサービスはありません。

民間学童の場合、基本的にスタッフや送迎バスが学校の正門まで迎えに来てくれます。その後は帰宅時間まで民間学童で過ごします。

帰宅時も追加料金がかかることがありますが、自宅まで送迎してくれるサービスがあるところも。

冬は6時ごろには暗くなるので、夜道を一人で移動させるのは心配ですよね。

そんなとき、民間学童の送り迎えサービスはありがたいものです。

自宅への送迎のほかにも、習い事先へ送り迎えをしてくれたりもするので、平日の夕方の時間を有効活用できますね。

おやつ、食事の提供

  • 公立学童:食事提供なし、自治体によってはおやつの提供あり
  • 民間学童:おやつ提供かり、長期休暇中の食事提供あり

預かり時間中のおやつですが、公立学童は基本的に自宅から持参します。

自治体によっては、おやつを無料、有料で提供してくれるところもありますが、あまり多くはありません。

一方民間学童は、多くの場合おやつ代は有料ですが提供してもらえます。

民間学童と公立学童で1番の違いは長期期間中の取り扱いです。

民間学童では、給食を用意してくれるところが多くあります。

しかし、公立学童は基本的に長期休暇中にお弁当持参となります。

一般的なサラリーマンだと、夏休みや春休みであっても普通に仕事だと思うので、休みの間のお弁当作りはかなり手間ですよね。

お弁当作りもなれていればそれほど手間ではないとはいえ、普段していない家事をするのはかなり負担になります。

その点、民間学童のサービスはありがたいところですね。

終了時間

  • 公立学童:17:00-18:30、延長保育は19:00まで
  • 民間学童:通常保育19時30分、延長保育最長22時ごろまで

私が民間学童の利用を検討したきっかけは、公立学童の終了時間を知った時でした。

娘の通う予定の公立学童は、18:00まで、延長保育なし、という設定でした。

私の勤務時間は18:30までなのでお迎えに間に合いません。

そのため、民間学童を利用せざるを得ない状況になってしまったのです。

近くに祖父母や頼れる親戚がいればいいのですが、私の場合は夫単身赴任中のワンオペ。しかも近所に親戚なし、という状態。

必死で19:00ごろまで預かってくれる民間学童を探すことになりました。

民間学童は、遅いところでは22時くらいまで預かってくれるところも。しかも夕食まで提供してくれます。

自治体のファミリーサポートにも登録はしていますが、私が住む街は利用者が多い激戦区。

なかなかマッチングできていない状態で、現在に至ります。

自治体のサービスや民間シッターサービスなどを利用して公立学童との併用するのも一つの手ですね。

就労条件

  • 公立学童:親はフルタイム勤務が条件(条件がない自治体もあり)
  • 民間学童:親の就労条件なし

学童保育利用を考えているのは、夫婦共働き世帯が多いのではないかと思います。

しかし、中にはフルタイム勤務ではないが学童の利用が必要な世帯もあるかと思います。

そんなときに、親の働き方が入所要件にないのが民間学童です。

以上が、公立学童と民間学童の大きな違いでした。民間学童、公立学童のどちらにもメリットデメリットはあります。

学童は、親が働いているときに安心して預けられる場所です。同時に子どもが楽しく安心して過ごせる場所です。

お子さんの性格や体力などのことも考えて総合的にどちらのサービスを利用するのがベストか考えていきましょう。

迷ってしまうものですが、働くママにとっては、たくさんの選択肢があることがわかり安心しましたよね。

公立学童では何するの?宿題はみてもらえない?!

民間学童にはさまざまな習い事の機会があるとご紹介しました。

一方、公立学童はあくまで保育の場。学習機会の提供はないのが原則でしたね。

それでは、公立学童に預けている間、子どもたちは何するのでしょうか?

まず、公立学童であっても、学習時間はあります。

学習時間に何するかというと、自習をすることになります。

ちなみに、公立学童には「放課後児童支援員」という資格を持つ指導員が配置されています。

一定の学業を終えていて、規定の研修を修了した資格を持っています。

しかし、この支援員は勉強を教えてくれる訳ではありません。

それではこの人何するの?という疑問がわきますが、この指導員は学習時間に子どもたちに自習を促します。

宿題や勉強を教えてくれる訳ではないのですが、質問をしたりすると、アドバイスをしてくれるそうです。

実際にどれくらいサポートしてくれるかどうかは、担当者によって変わりそうですね。

1日の一般的なスケジュールは以下のようになっています。

【14:30】童へ移動

学校が終わったら、校内にある学童施設、もしくは近所の公民館に移動します。

学校の運営と学童の運営は別なので、普段の教室と学童で使用する教室は違います。

新一年生の場合、教室への移動は学童保育の支援員が手伝ってくれる場合がほとんどなので安心ですね。

なお、通常小学校へのおやつ持参は禁止です。一方学童保育へはおやつを持っていかなくてはいけません。

学校によっては、登校時に一度学童保育の教室におやつを置いてから教室に行くことになるそうです。

【15:00】学習の時間

この時間はまだ高学年の生徒は学童に参加していません。

まずは宿題を終えてから遊ぶ、という習慣づけのため、この時間は学習の時間に充てられていることが多いようです。

【15:30】おやつの時間

高学年の生徒も参加する時間です。持参したおやつもしくは学童提供のおやつを食べます。

【16:00】自由時間

ここから帰宅時間までの過ごし方は自由です。基本的に学童の教室内か校庭で遊びます。

指導員が怪我や事故がないよう見守ってくれているので、学童内で安心して子どもたちは遊べます。

学童内には、学校の遊具とは別に、ゲームや球技道具が用意されていることもあります。

その後は、各家庭のスケジュールに合わせて帰宅します。

公立学童では何するか、というと基本的には指導員の下で自由に過ごすということですね。

公立学童の最大のメリットは、基本校内での預かりなので移動の送迎の心配がないことと費用が安いことです。

そのほか、同じ学校の友達と一緒にいられるので、人見知りの激しいお子さんには安心ですよね。

公立学童でよく起こるトラブルは、高学年と低学年の生徒とのいざこざがあるようです。

しかし、このトラブルは民間学童であっても起こりうることなので、公立学童特別の問題ではなさそうですね。

また、学習する時間はあるので、子どもによってはしっかりと宿題を終わらせることはできます。

ただし、公立学童の指導員は学習指導せず、「行きづまったときにアドバイスする」程度です。

公立学童に通わせている場合は、親がしっかり家で宿題の出来を確認してあげる必要があります。

自分の子どもですから当たり前のことですが、民間学童でまる付けまでしてくれる、という話を聞くとつい、そちらに魅力を感じてしまう私です。

学童保育は民間と公立の併用は可能?

学習ニーズが利用料のこともあり、民間学童と公立学童を併用したい、という家庭も多いようです。

基本的には、民間学童と公立学童の併用は可能です。

民間学童保育の料金設定を見ると、週2回から、という設定が多いですよね?

公立学童は、フルタイム勤務世帯が入所要件なので、週5回の利用が基本設定です。

それでも、各自治体により、公立学童であっても、最低週3回から利用、というところもあります。

また、家庭の事情や習い事の関係で、毎日ではなく、週に数回だけ利用したい世帯もあるかと思います。

これまでは、比較的自由に曜日を決めて公立学童と民間学童を併用利用することができたようです。

しかし、中には、民間学童と公立学童の併用を禁止する自治体もありますので注意しましょう。

尚、普段は公立学童を利用し、長期休暇中のみ民間学童を利用する、という方法もあります。

夏休みは学童への滞在時間が長いわりに、とくに活動がない公立学童だとどうしても子どもが飽きてしまうことがあるようです。

そうはいっても、一人で家に置いておくことができないと困ってしまいますよね。

民間学童と公立学童をうまく使い分けて、充実した放課後や休み中の時間を過ごせるといいですね。

また、公立学童で民間学童との併用が禁止されている場合は、平日に習い事をとりいれる方法もあります。

低学年のうちは、一人で習い事に通うのは難しいと思うので、ファミリーサポートサービスを使う方法なども検討しましょう。

尚、公立学童は学校との連携がしっかりしているので、急な学校の行事の変更などにも対応してくれます。

一方で、民間学童は決まった時間のお迎えサービスしかない、ということもあります。

公立と民間の両方を併用できれば、「学童に行けない」という空白の時間が埋まりますよね。

規則やルールは学童によりさまざまなので、しっかりと学童の運営者とも相談しながら上手に併用できるといいですね。

まとめ

  • 公立学童と民間学童の違いは運営母体。公立学童は自治体が運営、民間学童は民間企業もしくはNGO法人が運営している
  • 公立学童のメリットは費用が安い、学校内にあることが多いので送迎の心配がないなどがある
  • 民間学童は夜遅くまで預かってもらえ、様々な習いごとの提供があったりする
  • 公立学童は学習指導をする場ではないので基本的に自由時間が多い
  • 公立学童と民間学童の併用は可能だが、自治体によって条件が違い、併用が認められない公立学童もある

来年新一年生になる娘を持つ私が、公立学童と民間学童の違いについて調べてみました。

どちらもメリットデメリットはあるため、家庭の事情に合わせてじっくりと検討する必要があります。

小学校1年生のうちは、実は学校で過ごす時間より学童で過ごす時間が長いともいわれています。

子どもの希望や思いもくんであげながら、子どもにとって良い環境を探してあげられるといいですね。

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