【2022年】ハワイ入国手続きに必要なもの徹底解説!入国審査のようすも紹介
2022年9月、ようやく日本の水際対策も見直され、ワクチン完全接種者は出発前72時間のPCR検査が免除されるようになります。
いよいよ、渡航先の規制も緩和されていれば、ビジネス目的以外の海外旅行にも出かけやすくなりましたね。
こちらでは、2022年8月に家族でハワイ旅行に行った私がその時の様子をご紹介します。
まずは、ハワイへ入国前に手続きについてご紹介し、入国直後の検査手続きもお伝えします。
比較的どこでも日本語が通じるハワイですが、入国審査は英語なので、事前に準備しておくと安心ですよね。
渡航前の手続きをしっかりと確認して、安心してハワイへ入国しましょう。
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Contents
ハワイ入国前に必要な手続きについてその1~ESTA・ワクチンパスポート~
ハワイとはいえ、アメリカ合衆国です。そのため、入国手続きは基本的にアメリカ本土のルールに準拠します。
ハワイ入国前に必ず手続きしておくのはこちらの3つです。
- ESTA
- ワクチン接種証明
- 宣誓書
ESTA(電子渡航認証)とは?
ESTAとは、ビザを取得する代わりに、電子申請により入国許可を得るシステムです。
オンラインで申請し、許可をもらうのでパスポートにスタンプが押されたり、書類で許可証がでたりするわけではありません。
日本人が観光目的でハワイに行く場合、90日以下の滞在であれば、ESTAの対象となります。
気になっていつから始まったのか調べてみたところ。2009年1月から始まっているようです。
申請のタイミング
私が申請した時は、午前中に申請し、午後には承認されました。
しかし、基本的には渡航前72時間以上前にESTAを申請しておくことをおすすめします。
申請した内容に誤りがなければスムーズに許可されますが、どこかの項目で審査に引っかかると時間がかかります。
また、こちらの、ESTA認証は、搭乗手続きの際にパスポート情報に基づいて航空会社が確認します。
そのため、搭乗手続きの時点でESTA認証されていないと、そもそも飛行機に乗ることはできませんのでご注意ください。
また、逆にハワイ入国時にESTA認証のことを確認されることもありません。
先日私がオンラインチェックインをしようとしたら、ESTA認証がされていない、ということでチェックできませんでした。
よくよく調べたら、オンラインチェックインに入れる私のパスポート番号が間違っていたことがわかりました。
ESTA申請の不備でなくてよかった、と思いましたが少しドキドキしてしましました。
パスポート番号の入力間違えには気をつけましょうね。
申請料金
ESTA申請は公式サイトで申し込みをすると、一人21ドルの申請料金がかかります。
こちら、2022年5月26日より値段が変わりました!(以前は14ドル)
ESTAの公式サイトからクレジットカード または デビットカードで支払います。
尚、申請する際の注意事項ですが、ESTA申請サイトは、本物そっくりの模倣サイトもありますので注意してください!
駐日米国大使館のサイトにもウェブサイトのリンクが書かれていないので、ESTA公式申請、と検索しても模倣サイトが出ることがあります。
私も実はこれに引っかかりそうになってしまいました。
自分で申請すれば21ドルですが、別のサイトから間違って申請すると8,000円から10,000円ほど請求されます。
しかも、公式サイトであれば、値段がはっきり書いてありますが模倣サイトには値段が書かれていません。
21ドルだと思って申請したら、8,000円だった、という場合は別のサイトから申し込んでしまってある可能性があります。
ただし、一応ESTA申請はされているので、入国はできるようです。
模倣サイトには公式サイトではありません、と分かるように書かれていないことが多く、見た目も本物そっくりです。
模倣サイトでは入力項目が少ない場合もありますが、本物のサイトでも、日本語で申請できるのであえて模倣サイトを使うメリットはないですよ。
有効期限
ESTAの有効期限は2年間です。一度渡航したら再申請するシングルビザとは違うので、一度認証されたら何回でもハワイを含む米国へ入国できます。
ただし、以下該当する場合は、ESTA有効期限内でも再申請が必要です。
- パスポートの期限切れ、紛失などで再発行した場合
- 名前・性別・国籍が変わった場合
- 適格性質問の回答に変更があった場合
ワクチン接種証明(ワクチンパスポート)
2021年11月8日から、米国へ渡航する外国人には、新型コロナウィルスワクチン接種証明書の提出が義務付けられました。
ワクチンの種類や回数についても規定があります。
しかし、日本で接種されているファイザー、モデルナ、アストラゼネカは二回接種で完全接種とみなされます。
そのため、ワクチン接種を完了している日本人であれば問題なく渡航できますよ。
ワクチン接種証明書で気をつけなくてはいけないのは、日本で接種後にもらう接種証では不充分ということです。
かならず、ワクチンパスポートと呼ばれる接種証明書を、お住まいの市町村から取り寄せましょう。
マイナンバーカードがあれば、アプリから即日で接種証明書を取得できます。
市町村での紙面での発行には1週間ほどかかることがあるので、早めに申請、取得準備をしましょう。
ただし、マイナンバーカードの電子交付は、情報が遅れてシステムに登録されます。
お住まいの市町村ではないところで、集団接種や職域接種をすると、市町村のシステムに接種情報が反映されるまで2ヶ月ほどかかることがあるそうです。
その場合は、市役所等で紙面での申請の方がすぐに発行してもらえますよ。
私は、3回とも市の接種会場とは違うところで受けたため、マイナンバーアプリでなかなか接種証明ができませんでした。
市役所に問い合わせしたところ、上記のような説明があったので、紙面で交付してもらい、そちらを渡航時に利用しました。
接種していない人、できない人はどうするの?という質問は下記の宣誓書でご説明します。
ハワイ入国前に必要な手続きについてその2~宣誓書~
まず、ハワイ入国前に必要なESTAの申請とワクチンパスポートを取得したら次は宣誓書(Attestation)の準備です。
2歳以上の非米国人、つまり日本人である私たちは、有効なワクチンの完全接種もしくは、ワクチン接種をしていない正当な理由を宣誓しなくてはいけません。
これは、規定の書式(英文)に署名をします。紙媒体での署名もできますが、後ほどご説明する電子宣誓も可能です。
こちらも、上記二つと書類同様、出発空港の搭乗手続き時に航空会社が確認します。
宣誓書の提出要件
- 2歳以上の全ての旅客が対象(2-17歳の子供の宣誓は親が行います)
- 家族で1枚ではなく渡航者全員それぞれが提出
- 病気等により旅客本人が宣誓できない場合は、近親者・法定代理人等が宣誓することができる
一人ひとり宣誓書を作成する、というのがポイントですね。
署名や記載する箇所はそれほど多くないので、特に難しい書類ではありませんよ。
尚、ワクチン未接種者が免除される条件にはどのようなものがあるでしょうか?
アメリカ疾病対策センター(CDC)によると、ワクチンの免除規定には9種類のカテゴリーがあります。
外交官 または 外国政府の公式訪問団
18歳未満の子供
ワクチン接種に医療上の禁忌がある者
特定のワクチン治験参加者
人道 または 緊急の理由により例外規定の適用が認められる者
有効な非移民ビザ(B-1[短期商用]または B-2[短期観光]ビザを除く)を所持し、かつワクチン供給に限りがある国の市民
米国軍の構成員 及び その配偶者・子供(18歳未満)
C-1 または Dの非移民ビザを所持する船舶乗務員
国務長官、運輸長官、国土安全保障長官 もしくは 彼らの指名を受けた者により、その入国が国益にかなうと決定された者
引用:CDC公式サイト
以上のどれかに当てはまる場合、ワクチン未接種でもその旨を宣誓することで、入国に必要な条件を満たします。
一般的な日本人では2と3のカテゴリーに該当する人がいると思います。
私の娘も、5歳でワクチン未接種でしたので、その旨を宣誓して、問題なくハワイに渡航できました。
ちなみに、上記のカテゴリーに該当する場合は、ハワイに入国後、以下の宣誓をする必要があります。
2種類ありますが、どちらかを選びます。
- 入国3~5日後に自主的に新型コロナ検査を実施する(過去90日以内に感染後の回復証明書があれば免除)
- 5日間自主隔離を実施する。隔離中はマスクを着用する。
私の娘の場合は、日本への出発前72時間前のPCR検査が義務付けられていたので、①を選びました。
ちなみに、宣誓したので、ルールに従ったものの、検査したかどうかを確認されることはありませんでした…。
尚、こちらの規定は随時変更されますので、渡航前にCDCのサイトを必ず確認するようにしましょうね。
また、この宣誓書は、ウェブサイトからダウンロードして紙に署名することができますが、データで申請することも可能です。方法として、VeriFLYというアプリを使うことができます。
こちらに、宣誓書のほか、ワクチンパスポート、パスポートなどの情報をアップロードして空港のチェックインカウンターにいきます。
そうすることで、航空会社によってはファストレーンを使えたりもするので、ぜひ利用してみてください。
ハワイの入国審査の手順について
私は2022年8月に実に15年ぶりにハワイへ行きました。
その時の記憶と比べると、空港内施設は変わっておらず、アジアの最新鋭の設備が整った空港に比べて田舎だなあという印象でした。
飛行機を降りたら、基本的にはほかの乗客の流れに沿って移動すれば間違いはありませんが、念のため入国時の様子を共有しますね。
人の流れに沿って空港の中を移動すると、自然と入国審査場に到着します。
入国審査場はアメリカ市民と外国人で別々の列がありますので、外国人用の列に並びましょう。
外国人用の列のサインは Foreign Passport(外国旅券)またはNot-Resident(非居住者)と書かれています。
列の手前にいるアロハシャツを着た空港職員が、たいていどの列に並ぶか指示をしてくれるので、その人の指示に従いましょう。
この入国審査場には列に並ぶ前にトイレがあります。エアコンの効いた部屋で長く待つことになるので、列に並ぶ前にトイレに行くことをおすすめします。
空港のトイレは、アメリカらしく、ドアの足元は広く開いており、便座は高めです。
ハワイについてから、アメリカに来た!と感じられる最初の瞬間かもしれませんね。
前の人が終わったら、審査官に“Next”と呼ばれます。家族ごとにまとめて審査をしてくれますので、一人ずつではなく家族みんなで行きましょう。
その際の持ち物は、パスポートのみで大丈夫です。陰性証明書や宣誓書は入国審査では確認されません。
片言の日本語を話す審査官もいますが、基本的に英語となりますので、回答を用意しておきましょう。
英語が通じないと思うとそれほどいろんな質問はないようです。
私は逆に英語を話しすぎて、「なんでそんなに英語を話すの?あなた職業は何?」などと聞かれてしまいました。
入国審査官からの質問は主に3つ、以下のとおりです。
①質問:What is the purpose of your trip?(旅行目的はなんですか?)
→答え:Sightseeing(サイトシーイング=観光)と答えます。
②質問:How long are you staying?(どれくらい滞在しますか?)もしくは“When are you going back to Japan?”(いつ日本に帰りますか?)
→答え: 5days(ファイブデイズ=5日間)など、滞在日数を答えます。いつ帰るか?と聞かれたら帰る日を答えますが、英語で回答するのが難しい場合は、帰りの航空券を見せましょう。
パスポートと一緒にEチケットを出すとこの質問はされない可能性があります。
③質問:Where are you going to be staying?(どこに滞在しますか?)
→答え:ESTA申請の際に、滞在先を記入しますので、その時の滞在先を答えます。
旅行者の場合はホテルになると思います。
住所まで聞かれることはないので、自分の滞在するホテルの名前はしっかり覚えておきましょう。
3つの質問のあとの入国審査の手順は、あと2つです。
④指紋採取
審査官の前に指紋採取をする機会がありますので、指示に従って両手の指紋を取ります。
図で丁寧に説明があるので、これは言葉が分からなくても指示通りに動いたら問題ありません。
⑤写真撮影
コロナ禍ではマスクをしていると思いますのでマスクを外します。防止やサングラスも外しましょう。
写真撮影が終わったらパスポートを返してもらって入国審査が完了です。
“Thank you”(ありがとう)といって、預け荷物をとりに移動しましょう。
基本的には英語での質問は3つです。出発前に答えを準備しておくと、実際の審査のときに焦ることはなさそうですね。
入国審査が終わって、荷物を受け取って空港を出たらいよいよハワイの海が待っています!
ハワイ到着後、空港から市内への移動方法についてはこちらの記事をご参照くださいね♪
【2022年】ハワイホノルル空港からワイキキまでの移動はどれがおすすめ? – Enjoy Peaceful Life with Smile (peaceandsmile.com)
日本帰国時の注意事項陰性証明書はどうする?
2022 年9月7日から日本の水際対策が緩和されて、出国前PCR検査が免除されるようになりましたね。
ただし、ワクチン完全接種者という限定なので、まだ検査が必要な場合もあります。
私は、まだ検査が必要なときに渡航したので、聖ルカクリニックを利用しました。
予約時間より早く行きましたがすぐに対応してくださり、結果もメールで送ってくれてとても便利でしたよ。
もちろん、日本指定の陰性証明書フォーマットに記載してくれます。
陰性証明書のフォーマットは違っても、証明書に必要な事項が全て書かれていれば日本へ入国はできます。
ただし、こちらの陰性証明書も、空港のチェックインカウンターで確認されます。
確認する航空会社の職員によっては、フォーマットが違うと苦言を呈する人もいるようなのでできたら規定のフォーマットで用意するのが無難ですよ。
ハワイで日本帰国用のPCR検査が受けられるクリニックのリストはこちらです。
クリニックによって、サービスが変わるので、予約前に下記のポイントを確認することをおすすめします。
- 日本語対応の可否
- 陰性結果証明書発行までの時間
- 指定フォーマットへの記載の可否
クリニック名 | TEL | 日本語の可否 |
アロハPCRテストセンターワイキキ byロバーツ | TEL: 808-838-9832 | 日本語可 |
Doctors of Waikiki | TEL: 808-922-2112 | 日本語可 |
St Luke’s Clinic 聖ルカクリニック | TEL: 808-945-3719 | 日本語可 |
Urgent Care Clinic of Waikiki | TEL: 808-924-3399 | 日本語可 |
Waikiki PCR Testing Center ワイキキPCRテストセンター | TEL: 808-218-6123 | 日本語可 |
Kazue Tsukikawa MD LLC | TEL: 808-941-7770 | 日本語可 |
Wellness 4 Hawaii | TEL: 808-379-0003 | 日本語可 |
HMIA | TEL:808-896-0463 | 日本語可 |
S&G Labs | TEL:808-329-9675 | 日本語不可 |
Aloha Kona Urgent Care | TEL:808-365-2297 | 日本語不可 |
なお、先程は、日本→ハワイの際に必要な書類でしたが、ハワイ→日本渡航の際に必要書類は以下の通りです。
また、以下の情報は2022年9月現在の情報です。日本入国に関する水際対策措置は随時変更されています。
渡航前に必ず厚生労働省の水際対策措置を確認してから出発しましょうね。
- 出発72時間以内の陰性証明書
- 誓約書
- 指定サイトからの質問票への回答
- My SOSアプリのインストール
コロナ前までは、パスポートと航空券さえあれば簡単に海外旅行に行けましたが、コロナ禍の現在はまだまだ追加書類が必要です。
ただし、ハワイからの帰国に関しては日本帰国後の隔離が不要になったのは大きな変化ですよね。
また、MySOSアプリ上で上記の書類を搭乗便到着予定時刻の6時間前までに登録しておくことで、帰国後の入国手続きでファストトラックを利用できるのでおすすめです。
ちなみに、ハワイ滞在中に新型コロナウイルス陽性になってしまった場合の措置についてもご案内しますね。
ハワイでコロナ陽性となってしまった場合、最低5日間の自己隔離が必要です。
無症状と有症状で隔離期間が変わることにも注意が必要です。
- 無症状:陽性となった日を0日目として、翌日から丸5日間ホテルなどで自己隔離。6日目に隔離解除
- 有症状:陽性となった日を0日目として、最低丸5日間ホテルなどで自己隔離。解熱剤などを使わずに熱が下がってから24時間経過後に隔離解除
隔離場所についての指定はないので、まずはハワイの滞在先のホテルで延泊が可能かどうかを確認しましょう。
基本的には延泊代や治療費は海外旅行保険でカバーできますので、ぜひ旅行前に加入しておきましょうね。
まとめ
- ハワイ入国前に必要な手続きはESTA、ワクチン接種証明、宣誓書の3つ
- ハワイ入国前のESTA申請は、公式サイトから、渡航前72時間以上前に申請手続きをしておく
- ハワイ入国前のワクチン接種証明は、住民票のある市町村で渡航前一週間以上前に申請手続きしておく
- ハワイ入国に必要な宣誓書は、空港チェックインカウンターの搭乗手続き時に確認される
- ハワイの入国審査では、渡航目的、滞在期間、滞在先を英語で聞かれるので答えを用意したおくこと
- 日本帰国のためのPCR陰性証明書は2022年9月7日以降不要になった
- ワクチン接種者でない場合、ハワイ入国3~5日後に自主的に新型コロナ検査を実施する必要がある
以上が2022年8月にハワイに渡航した私の覚書でした。
海外旅行に関する規定は、日本もそうですがハワイを含む外国も随時見直し、変更がされています。
渡航前に必ず最新の情報を確認して、出発するようにしましょうね。