ヨガで肩こりや頭痛は改善できる?ヨガインストラクターが疑問を解消
ヨガインストラクターをしていると、肩こりに悩んでいる生徒さんはたくさんいます。
私自身も昔から頑固な頭痛に悩まされているのですが、この頭痛と肩こりには深い関係があります。
正しく、継続的にヨガをすることで肩こりをほぐし、頭痛を軽減することができるのですよ。
私は日常生活にヨガのポーズを取り入れることで、肩こりや頭痛を改善するように心がけています。
肩こりと頭痛の関係、生活の中へのヨガの取り入れ方、肩こりにおすすめのヨガポーズをご紹介しますね。
もちろん、効果の現れ方は人それぞれですし、肩こりにも頭痛にもさまざまな原因があります。
これからご紹介することが完全な治療法ではありませんので、あくまでこういう考え方がある、という風に読んでいただけたらとおもいます。
Contents
ヨガが肩こりや頭痛に効く理由
ヨガは、自分で自分にしてあげられるマッサージ、と考えてください。
ゆっくりと深い呼吸をしながらストレッチをすることで、少しずつ体のさまざまな部位に働きかけることができます。
意識をして呼吸をすることで、血流を促し、東洋医学でいう経絡を通じて気の巡りを促すこともできるのです。
私は10代の頃から偏頭痛持ちで、生きていく上で頭痛はつきものだと思って生活しています。
肩こりを感じるようになったのは20代になってからです。
ギックリ腰で整体にいったときに、ひどい肩こりを指摘されて、初めて自分の肩こりが頭痛と関係することを知りました。
もちろん、頭痛も肩こりも人によって原因は様々なので、一概に関係があるとは言えませんが、ヨガのポーズを考える上では同じ原因を追求します。
まずは、ヨガ的な肩こりと頭痛の関係を紐解きましょう。
肩こりは肩、首、頭の筋肉が緊張したり、血流が悪くなったりすることが理由で起こります。
この結果、頭痛が発生することがあります。このような頭痛は、一般的に緊張型頭痛と呼ばれています。
頭痛には、肩こりのほかストレスも原因と言われていますね。
このような、緊張型頭痛に効くのがヨガによるストレッチです。
中には、私のように、外的要因というよりはホルモンバランスの関係で起こる偏頭痛の場合もあります。
その場合、ヨガをするだけで改善できるわけではありませんが、ヨガはホルモンバランスを整える効果もあります。
そのため、緊張型頭痛に限らず、偏頭痛でもヨガに挑戦してみるのはおすすめですよ。
緊張型頭痛は頭がキューっと締め付けられるような痛みが特徴です。
そのほかにも、目の奥がズキズキしたり、ひどい時には吐き気を感じたりすることも…。
放っておくと時々痛むだけでなく、常に頭痛に悩まされることになりますので、出来るだけ早めに対処したいですよね。
そんな時に、おすすめなのが自宅で行う肩こり改善のヨガストレッチです。
ヨガは緊張している首や肩まわりの筋肉をほぐし、血流を促すことができます。
ヨガのポーズでツボを刺激することで、たとえば、目の疲れを癒すことができ、目の奥野ズキズキをスッキリさせることができます。
さらに、ヨガのポーズで血行を促すと、背中がシャキッとして、だるさを解消することができるのですよ。
肩周りの筋肉が緊張し、血流が悪くなるのは、日常生活で同じ姿勢で長時間過ごしてしまうのが原因です。
きっとこの記事を読んでいるあなたも、スマホかパソコンの前に長いこと座っていらっしゃるのではないかと思います。
この記事を読んだ後は、少しヨガをしてみましょう。オフィスでもできるストレッチもご紹介しますよ。
ヨガで肩こりや頭痛を改善するためにできること
よく生徒さんに、効果はどれくらいで出るの?ヨガは1日どれくらいやればいいの?という質問をされることがあります。
まず、効果ですが、もともとの体質や心身の状態によって異なるので、一概にいつごろ効果がでる、とは言えません。
また、日々のストレッチですが、何時間もする必要はありません。
ヨガは継続して毎日続けることで少しずつ効果を発揮し、肩こりや頭痛が改善されます。
そのため、1日10分、もっといえば5分でいいので毎日続けてみてください。
ヨガは難しいものではなく、誰にでもできるものです。
そして大切なのは集中して行うことです。ヨガは深く呼吸をしながら自分の体を観察するのが基本です。
全く運動をしたことがない人ほど、最初の数日で肩こりが改善されたような気がするかもしれません。
正しくヨガを続けていたら、ヨガをしなかった時に比べて確実に自分の体が変わり、改善されていくことを感じることができますよ。
肩こりや頭痛の原因は、首肩周りの筋肉の緊張と血流の悪さとお話ししましたね?
そのほかにも、運動不足、冷え、ストレスなどが原因で発生することがあります。
どれが原因であっても実は全てヨガをすることで改善することができるのです。
普段全く運動しない方でも、家でゆったりとしたストレッチであれば続けられそうですよね?
また、冷えは血流の悪さから発生することが多いので、ヨガで経絡やツボを刺激することで血流を促すことができます。
さらに、深く呼吸をすることで、より筋肉の伸びを感じるとともに、心身共にリラックスすることができるのですよ。
私はハタヨガと呼ばれるポーズと呼吸を意識するヨガの他、マタニティヨガやシニアヨガの資格も持っています。
さまざまな人のためのヨガがあることから分かるように、ヨガは誰にでも、どこでも実践できるものです。
体の柔らかさも関係ありませんので、ぜひ日常生活にヨガを取り入れてみてくださいね。
ヨガの肩こりに効くポーズをご紹介
それでは具体的に、肩こりに効くヨガのポーズを紹介しますね。
ヨガには初級者向けから上級者向けのものまで、さまざまなスタイルやポーズがあります。
まずは、肩こり解消の効果のある誰にでも実践できる簡単なポーズを4つご紹介しますね。
- 背中の後ろで合掌ポーズ
- 鷲(ガルーダ)のポーズ
- 猫と牛のポーズ
- ウサギのポーズ
【椅子に座ったままできるポーズ】
①背中の後ろで合掌ポーズ
普通は胸の前で合掌しますが、これを背中の後ろで合掌するポーズです。
もしうまく後ろで合掌できない場合は、肘と肘を掴んで背中を自分で抱きしめるようなポーズでも効果があります。
初めは違和感のあるポーズですが、毎日続けることでスムーズに合掌できるようになりますよ。
② 鷲(ガルーダ)のポーズ
本来は足と絡めて行う立位のポーズですが、上半身のみ行うだけでも効果があります。
肘と肘を胸の前で揃えてから上腕を絡めるようにして手を合わせます。
余裕があれば肘を顔の前まで持ち上げるとよりポーズが深まります。
これは肩甲骨を開く効果があるポーズなので、肩周りがスッキリしますよ。
【床やマットの上で行うポーズ】
③猫と牛のポーズ
両手がそれぞれ肩の真下に、膝が足の付け根の真下にくるように四つん這いになります。
息を吸いながら顎を上げ、背骨をマット(床)側に反らせます。
そのとき、尾骶骨が天井に向くように意識するようにしましょう。その後、息を吐きながら背中を丸めます。
呼吸に合わせて、背中を反らせたり丸めたりする動きを続けます。
このポーズが背骨の一本一本をしならせるように動かすのがポイントです。
そうすることで、背骨周りの筋肉を刺激してほぐすことができます。
④ウサギのポーズ
初心者向けのポーズなので、百会のツボ、と呼ばれる頭のてっぺんを刺激することに集中しましょう。このツボは、眼精疲労に効くと言われています。
目の疲れが肩こりや頭痛の原因になっていることは多いので、このツボを刺激することで肩こりの軽減につながりますよ。
まずマットの上で正座します。そのまま、上半身を前に倒し、おでこを床につけ、耳の横に手を置きます。
ゆっくりと息を吐きながら、ゆっくりとお尻をあげていきます。
顎をひき、頭と首がマットに垂直になるようにしながら、頭のてっぺんがマットにつくようにします。
このまま、数呼吸キープします。3-5呼吸が目安です。
地味なようでいて逆転のポーズになるので、貧血気味の方などはやり過ぎに注意しましょう。
動物の名前が多かったので覚えやすかったのではないでしょうか?
ヨガは古代から伝わる生活の知恵なので、身近にあるものをイメージしたポーズが多いのですよ。
その他、ヨガには肩こりや頭痛軽減に役立つポーズがたくさんあります。
大切なことはしっかりと呼吸して、リラックスして行うことです。
ポーズをとることに一生懸命で呼吸を忘れてしまったり、バランスを取ることには必死だったりして肩に力が入ってしまうと効果は得られません。
無理せず、自分に合ったポーズを継続して行うことが大切です。
毎日続けて、自分の体を観察することで、少しずつポーズが深まっていることも感じられますよ。
まとめ
- 頭痛と肩こりには深い関係があり、ヨガをすることで肩こりをほぐし、頭痛を軽減することができる
- 肩こりはや頭痛は肩、首、頭の筋肉が緊張したり、血流が悪くなったりすることが理由で起こる
- ヨガは継続して毎日続けることで少しずつ効果を発揮し、肩こりや頭痛が改善される
- 肩こりや頭痛に効くヨガのポーズは座ったままでできるものもある
- 肩こりや頭痛に効く4つのヨガポーズは背中で合掌、ガルーダ、猫と牛、ウサギのポーズ
ヨガは、体が柔らかい人やスリムでおしゃれな人のためにあるものではありません。
どんな身体の人でも日々の生活に取り入れることができる生活の知恵です。
そしてむしろから体に不調のある人ほど、ヨガの効果を感じることができるのですよ。
ヨガをするということは、自分の体をマッサージすると思ってみてください。
このマッサージを継続することで、少しずつ肩こりや頭痛が改善されますよ。